中央大学学生歌 〜 惜別の歌
「惜別の歌」は中央大学の学生にとって、親しき友と別れる時、別れ難き心情に駆られた時、この歌がうたわれてきました。今の現役学生はどうなんでしょうか?
昭和20年、中央大学予科生の藤江英輔(ふじええいすけ)氏の作曲で、作詩は島崎藤村の「若菜集」の「高楼(たかどの)」の詩です。
東京板橋の陸軍造兵廠第三工場に学徒勤労動員中、戦地に赴く学友を送る歌として作られました。
作曲:藤江英輔(ふじええいすけ) 作詞:島崎藤村
1.遠き別れに 耐えかねて
この高楼(たかどの)に 登るかな
悲しむなかれ 我が友よ
旅の衣を ととのえよ
2.別れと言えば 昔より
この人の世の 常なるを
流るる水を 眺むれば
夢はずかしき 涙かな
3.君がさやけき 目の色も
君くれないの くちびるも
君がみどりの 黒髪も
またいつか見ん この別れ